タピオカミルクティが飲める!と喜び勇んでドトールコーヒーに朝一番に到着したのもつかの間、出迎えてくれたのは「売り切れ」の一言。
予想以上の売り上げのため、8月4日まで販売中止らしい。
なんだ、みんな飲みたかったんじゃないか。
女子高生に大人気のタピオカミルクティをドトールコーヒーが発売したところ売り切れ、という出来事から学べることはいくつもある。
女子高生から始まった大流行がドトール中年男子にも広がったということは、タピオカのブームの終わりの始まりかもしれない。
あるいは、タピオカミルクティ屋みたいな小規模小売、言ってみればフード系ベンチャーが火をつけたブームも、大手チェーンが乗り出してきたらベンチャーは吹っ飛ばされる、ということかもしれない。
そうした話はややネガティブな話だが、ポジティブに考えると、同じ商品でもターゲットを変え、販売チャネルを変えると、まだまだ市場が開けるということだろう。
街のオシャレタピオカ屋という販売チャネルにはアクセスしづらい中年男性も、ドトールという販売チャネルならタピオカにアクセスできる。その結果、潜在市場が開けたわけだ。
ターゲットを変えて市場開拓した例としては、古くは「オヤジギャル」がある。
バブルの頃、それまで「オヤジ」のものだと思われていたゴルフや居酒屋などに進出した「ギャル」のことである。
また、体育会男子のものとされていた牛丼も、バラエティ豊かなトッピングを展開したすき家によって、女性やファミリーなと新たな市場を開拓した。
近年では、スターバックスによって、それまで日陰に追いやられていた甘党の成人男性が、フラペチーノなどのスイーツ市場のカスタマーとして開拓された。昔は甘党の成人男性は肩身が狭かったのである。
新たなターゲットによる市場開拓について、気をつけるべきは販売チャネルを分ける、ということだ。
たとえば美容院なども、男性客が増えると女性客が行きづらくなる。
あるいは、インバウンド政策により外国人客が増えた観光地からは、昔からの日本人常連客が減ったりする。
販売チャネルを分けて新たなターゲットを開拓する、ということでパッと頭に浮かぶのが、「プリクラ」である。
「プリクラ」が登場して30年近くになるが、中年男性の市場は開拓していない。
だが、「プリクラ」に心惹かれる中年男性というのは一定数いるかも知れない。ほら、中年男性というのはやたらと記念撮影好きじゃないですか。
だから「プリクラ」を新橋ガード下とかに設置して、酔ったサラリーマンとかに使ってもらうのである。
会社の飲み会とかでプリクラ撮って、「華の営業部✌️」とか「今日も飲んでまーす🤣」とか「社畜上等😭」とか「ズッともだょ💕」とか書き込んでもらうのだ。ほらやたらと絵文字多用したライン送ってくる中年男性とかいるじゃないですか、よう知らんけど。
マジメに需要はあると思っていて、海外の学会でも、専用プリクラ設置して、研究者とかが喜んでプリクラ撮ってる光景をsnsで見たことがある。
ZuttomoDayo💕